Summer Internship in Kenya

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更新が滞ってしまっておりました。申し訳ありません。

想定外に忙しかった第4 タームを終えてひとまずひと段落です。今更ながらで恐縮ですが、私のサマーインターンシップでの経験をシェアさせていただきます。
私のHECの入学の理由の一つに「ソーシャルビジネス」を学びたいというものがありました。
HECはMBAにはソーシャルビジネスを学ぶ授業というものはないのですが、HEC全体としてSocial business/ Enterprise and Poverty Cherという機関 があり、ノーベル平和賞受賞で有名なムハマド・ユヌスがバングラディッシュで活躍しているグラミン銀行とDANONEと共同でバングラディッシュにおいて低所得者層向けのヨーグルト等の販売のプロジェクトに参画したりと勢力的に活動しています。

そもそもソーシャルビジネスとは何なのかを簡単に説明しますと、私の理解では「ビジネスを通じて、お金儲けだけでなく生活に困っている低所得者層等の抱える問題を解決しよう。」というコンセプトです。代表的なものでは、KenyaのSafari.comが初めたM-PESAという携帯電話を使った低所得者層に向けての送金サービスが挙げられます。これによって、銀行口座を持たない低所得者層でも常にまとまったお金を持ち歩くリスクをなしに生活を送ることができます。

という感じで、じゃあせっかく会社を辞めたし、夏休みはやりたいことをやろうということでケニアのソーシャルビジネスの会社で6週間のインターンをしました。
お世話になった会社はAfricascanという日本人の人がやっている会社です。 ビジネスについてはHPの方が詳しく載っていますが、簡単にどんな会社で私が何をしたかについてご説明させていただきます。

Africascanって?
この会社は、2つのビジネスと1つの社会課題へのアプローチの計3つをもとに活動しています。
1. 低所得地域でのミニスーパーの経営
そのまんまで、その地域で店長を見つけてきて 、スーパーの経営をします。

2. ミニスーパーを利用した他の会社へのマーケティグ支援
スーパーでの販売を通じてPOS (Point of Sales)データの取得や、物理的に店を持っているのを活かし、テストマーケティングや現地調査

3. 地域住民の健康改善へのアプローチ
アフリカというとマラリア等の感染症が深刻な問題だと言われていますが、多くの機関の活躍によりその状況は改善してきています。で、 寿命が短かったのであまり顕在化していませんでしたが、実は食生活が偏りすぎている(脂っこいもの+野菜少なめ)なので、そう遅くないうちに肥満、高血圧などの慢性疾患が深刻な問題として目立ってくると言われています。そして彼らは治療費が払えないので、なったら大変!!なので、Africascan は利益の一部を利用して健康診断の無料提供(驚くことに今まで自分の体重も計ったことがない人も結構いる。)やお店での情報発信、ヘルシーな食料の販売を行い 住民に健康についてAwarenessを高めて慢性疾患を防止していこうというアプローチをしています。

という感じの会社で6週間インターンしました。

私がやったことは?
基本的にやれることを自分で見つけてすべてやるスタイルでした。
なので、まずはお店に行ってどんなことが起こっているかを知る。それで問題点を見つけてどうやったら解決できるかを考え、実行に移す。あとは、将来的にどういう方向で行くかを話し合ってそのために必要なことをする。例えばお店を広げていくために色々な地域を訪れてリサーチ、店長のスカウトをするとか。それと、一応MBAとかで習ったこととかで使えそうなことをケニア人のスタッフに共有する。などなどです。

という感じのインターンですが、私は多くを学ぶことができて本当に関わった皆様に感謝しています。全部は紹介できないので、一番学べてよかったな〜と思ったことを ここでお話しさせていただきます。
「ソーシャル」ビシネスも、ビジネスであることを忘れない。
いいことをするには生き残らないといけない。ソーシャルビジネスというと響きがいいし、 それをやることが重要だと考えがちで、私も錯覚していた部分がありましたが、そんなの綺麗事でまずビジネスとして生き残ること。それができて初めて「ソーシャル」に注力できるのではないかと思います。このインターンを通じて、ケニアで働いている様々な方にお会いする機会がありましたが、みんな生き残ることを中心に考えていました。もちろん、人道から外れたことはせずに全うに戦って生き残る。これがソーシャルビジネスをする上での第一条件だなと。
これは今年の授業の最後にHECの教授も言っていたのですが、「Sales/ Marketingの部分では本気で利益を考えて、R&Dの部分で社会の役にたつことを考える。R&Dは金がないとできないから、まずは死ぬ気で金を稼ぐんだ。」というのがこのインターン経験から非常に腑に落ちました。

MBAの夏休みは自分のやりたいことに思いっきりチャレンジする一番の機会です。
目一杯楽しめてよかった^^

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