渡航前準備

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記憶が新しいうちに、日本を離れる前に必要な準備諸々について記録を残します。
私はこの準備の際にやることを全てリストアップして消化していく形をとりました。
今後の方々のためにも私のケースを紹介します。単身・社費の場合です。ご家族で渡航する場合は更にいろいろありますね。


1. 寮の申し込み
 私達のintakeでは、部屋が足りずに寮に入れずアパート探しに苦労する人が続出していました。通常はしばらくするとパリやベルサイユに引っ越す学生が多いのに、私達の先輩方は残った人が多かったからだそうです。5月以降のラウンドで合格した人たちはシングルルームすら空きがないという事態も。寮に入りたい人は案内が来たらすぐに申し込みましょう。

2. Payment Agreement
 デポジットの支払いと共に、今後もちゃんとお金払いますよと約束する書類を出す必要があります。保証人が必要ですが、私は会社に出してもらった派遣証明書を提出しました。

3. ビザ手続き
 このプロセスのために事前に準備するのは、最終学歴の卒業証明と成績証明(受験の時の余りでOK、提出もしない)、経済証明(私費の人は重要、社費の人は会社に出してもらう)、証明写真です。そして合格とともにHECから送られてきた入学許可証。
【キャンパスフランス申し込み→キャンパスフランス面接→ビザ申請予約→ビザ申請】
という流れです。キャンパスフランスの過程はHECの入学許可証だけが重要で、残りの書類は全く見られず。「はい、持ってますね」で終わりでした。きちんと準備すべきですが、そこまで神経質になる必要はなさそう。ビザ申請も、書類に誤記があったもののその場で修正してもらえたりなどと、スムースでした。入学許可証と経済証明(私は会社の派遣証明書)が重要な書類なのだと感じました。単身の場合、住居証明は不要。

4.  OFFI申請の準備
 入学後に移民局に申請をしてから正式な長期学生ビザとなります。ここで必要な書類は事前に自分で準備します。日本でやっておくと楽。
・出生証明書:戸籍謄本と戸籍抄本がありますが、私は抄本に。
・アポスティーユ:上記戸籍に外務省に証明を押してもらう。郵送で簡単です。
・法定翻訳:アポスティーユ後の戸籍に法定翻訳が必要です。
      日本で業者に頼むとやや割高ですが、郵送でとっても簡単。
      フランスで運転する可能性がある場合、運転免許も同時に依頼。

5. 入寮前の宿の手配、航空券手配
 寮は決められた日にしかCheck-inできず、早めにフランスに行ってゆっくりしたい場合は、自分で宿を探します。私はフランス語の事前講座に参加したのでホームステイにしました。他の人は自分で短期アパートを借りている人が多かったです。余裕のある人は、学校が始まる前にゆっくりパリ観光を済ませるのがお薦めです。

6. 英文診断書
 合格時に入学許可証と一緒にメディカルシートが送られてきます。英文診断書に対応している病院で記入してもらう必要があります。内容は先生もビックリの簡単なものです。予防接種について書く欄があるので、母子手帳を準備する必要があり。私は見つからず、無しで対応しましたが、社費だったこともあり医者の勧めるがままに予防接種を受けたら高くつきました。フランスは予防接種は必要ないので、わからないならその旨を書いてもらってもいいでしょう。

7. 引っ越しの手配
 私はアパートを引き払ったので、所有物全てを「船便」「航空便」「手荷物」「田舎に保管」「処分」に分類して運んだので本当に大変でした。仕事が忙しかったこともあり引っ越し当日にも荷物の整理が終わっておらず、引っ越し業者に「パリで女子力を磨いてきてくださいね」と意味不明な厭味を言われました。

8. 車の売却
 愛車を手放すのがとても悲しかったです。立派な私のSUVの売却価格が、渡航後の車購入の際の決断にも影響しました。「同じ値段でこんなしょぼい車に…」って感じ。手続きは住民票(購入時住所と現住所が一致してれば不要)と印鑑証明が必要です。

9. 住所変更、解約いろいろ
 日本なら電話一本でも国外に出るといろいろ面倒なので、リストを見ながらこなしました。平日しかできない手続きもあったので、仕事の合間に電話したりしました。
・アパート退去、水道、電気、ガス解約
・住所変更:郵便局、クレジットカード各種(実家へ)
・解約:インターネット、自動車保険、JAF、携帯電話
・転出届(規定より早すぎても、適当な理由を付けて受理された)

10. 銀行口座開設
 フランスの銀行口座開設には入学後2週間程度かかります。その後、日本の口座から海外送金するわけですが、それまでの現金を用意する必要があります。海外送金もオンラインで行うには送金先口座番号の登録が必要で、事前に準備することができません。というわけで、手数料は高いものの私はCitibankの口座でしばらく現金調達してます。手数料を気にしなければとても便利です。
 あと、お金に関することで、事前に準備しとくべきだったと心残りなのは、クレジットカードをもう少し作っておくべきだったこと。家賃やら車やら大きい金額をクレジットカードで払うとあっという間に上限を超えてしまうので、複数のカード会社のものを持つかオンラインで一時増額の申し込みを気軽にできるものがあるといいです。あと、切符の自販機はICチップ付きのカードしか使えません。写真付きだとシャンゼリゼでもパスポートを見せる必要がなくて便利そう。

11. 保険加入
 私は、会社の手配する保険に事前に入りましたが、出してもらった証明書が悪いのか何かの項目をカバーしていなくて、更にフランスの保険にも入るように学校から言われています。特にしがらみのない私費の人は、学校の薦めに素直に従うか日本の保険会社でも留学に慣れているところの方がよさそうです。ただ、入学後に学校スタッフがちゃんと見てくれて教えてくれるので、あまり心配することはありません。

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