HECの授業(Core1)

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こんにちは、S.I.です。
9月半ばから始まったCore1も中盤に入っているので、一度まとめて私達が授業でどんなことをやっているのかまとめたいと思います。



Negosim や Math camp のような単発集中型の授業もあるのですが、日々の授業は以下の5つが中心です。これらの授業は毎週2コマ(計3時間)の授業があります。

1. Marketing
LBSとNYUで10年以上マーケティングを教えていた女性教授が担当しています。彼女の服装は極めてフランス的ですが、授業スタイルはアメリカ的で、Case studyを使いながら積極的に学生の発言を求めてきます。元々心理学のバックグラウンドを持つ彼女ですが、数字を使うことに重きを置いており、とはいえ唯一無二の答えはマーケティングにはないので、数字を使いながらマーケティングの"センス"を磨いてもらうことが授業の目的だと言っています。

2. Financial Market
MITで数学を専攻し、のちに経済学に転身してシカゴ大学で教授を務めていた教授が担当です。シカゴ出身と言うこともあってか(シカゴはMBAでもアカデミックな世界でも理論派で有名)、授業はかなり理論にフォーカスをしています。数学を多用するわけではないのですが、正しい理解が求められるので、なんとなく「市場は効率的ではないから…」などと言おうものならすぐ突っ込まれます。Financeという科目のせいもあって、最も苦しんでいる人が多い科目と言えます。

3. Accounting & Financial Reporting
クラスによって先生が違うのですが、僕のクラスはHECの大御所的(雰囲気的に…)な会計の先生です。かなり丁寧に説明するので初心者にもわかりやすいです。基本的な会計処理の講義のみならず、異なる会計基準や財務諸表の見せ方を学ぶことにも力を入れています。会計基準の違いについて学ぶことはよくあると思いますが、財務諸表の作りの違いまで授業で教えるのは珍しいのではないかと思っています。

4. Managerial Economics
米国のシンクタンクでの勤務経験が長い教授が担当しています。内容はミクロ経済学です。授業の半分は宿題の解説に費やされるので、日本的のただひたすら黒板にノートを書き続けるスタイルと比べると、かなりハンズオンな印象があります。宿題も、簡単なケースを使った問題なので、よりビジネスの現場を意識しながら学べます。

5. Statistics & Business Analytics
米国の大学で長年指導していたオランダ人教授が担当です。こちらも題材は常にケースを使っています。理論を数学的に掘り下げることはせず、SPSSやPQRSといった統計ソフトをいかに使いこなして、いかに統計的な分析をして、いかにビジネスとしての結論を導くかということに主眼が置かれています。

ほぼ全てのクラスで毎週宿題が出ており、大半はグループワークなので、なかなか授業の予習・復習は大変です。ただ、家でケースを読み込んで、授業はディスカッションに集中というのはMarketingだけなので、HBSに代表されるケーススタディ型授業と日本のような講義型授業の中間のような授業形式と言えそうです。Marketing以外は授業中の発言が成績に大きく影響することはないため、闇雲な質問が少ないのではないかなと思います。

MBAは経済学修士とは違うので、理論的に深堀りすることは避け、なるべくビジネスの現場と繋げた授業にしようという教授の姿勢が随所に見て取れます。別投稿で説明しますが、ビジネスゲームもよく採用されています。

授業のレベルについて、最初は余裕だなーと思っていましたが、最近は過去の遺産だけでは乗り切れなくなってきています笑。とはいえ、1年生の欧州校に比べれば比較的負担は軽いかもしれません。クラブ活動や各種イベントへの参加、街へ出かけて見聞を広めることも HEC は奨励しています。そのあたりにも、HEC MBA のコンセプトが表れていると言えます。

Core 1 後半戦も頑張ります!


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