MBAT総選挙

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HECで数多く開かれるイベントの中でも最も大きなものと言えるのが、MBAT(MBA Tournament / エムバット)です。

これは欧州MBA各校が集まって行う運動会のようなもので、昨年は計13校、総勢1,000人以上が集まって開催され、一昨年はアメリカからHarvardも参戦しました。過去24回開催の歴史があり、広大なキャンパスを持つHECで毎年開催されています。



主催校であるHECでは、MBATは単なるスポーツイベントではなく、リーダーシップを磨く場としても位置づけられています。大会運営、スポンサー集め、イベントの準備、ウェブサイトの作成、宿や交通手段の手配…などなど、特に大会直前は忙殺されるため、運営メンバーは学校側から単位が付与されるほどです。

そのMBATの運営メンバーは、選挙で決まります。Presidentを筆頭にして、ロジスティクス担当、マーケティング担当、IT担当…などの想定内閣が作られ、どのグループに運営を任せるかを投票します。

自分は、最近ファイナンスおたく的な評判がたってしまった(実態とかけ離れている感あり…)せいか、マレーシア人をPresidentとするグループからファイナンス担当として誘われました。自分の英語力でファイナンス担当としてスポンサー集めやオペレーションサイドとの交渉をできるかという不安はあったのですが、HECでしかできない、HECの中でも15人しかできない貴重な機会なので、快諾することにしました。

選挙キャンペーン期間中、いきなり金曜23時から学校でミーティングがあったり(パリ市内から車で往復…)、日曜当日になって急遽ミーティングで呼び出されたりしたのですが、日曜日は行ってみたら何故か日本人しかいない…という状況に。どうも数人が寮でばったり会って寮でミーティングを済ませてしまい、他のメンバーは特に参加する気が無かった、ということのようでした。

妻と出かける予定をキャンセルしてキャンパスまで車を走らせた自分はすっかりやる気が失せ、その後のメールなども適当に流していたら…いつの間にか自分のグループかブラジル人を筆頭とするグループと合流していました笑。

合流の理由は、運営で必要になるフランス語の話者が少なかったからなのですが、新たなリーダーとなったブラジル人は、人の意見に真摯に耳を傾けながらチームをまとめ上げる優れたリーダーだったので、彼を信頼して最後のキャンペーン活動に取り組みました。

投票当日、クラスメイトの前でキャンペーンビデオを流したり、リーダーがスピーチをしたりして最後のアピールを行います。そして投票の結果…我がチームがめでたくMBAT運営チームに選ばれました!

投票したクラスメイトによると、以下のような勝因があったようです。
1. うちのチームは「いかにMBATを成功させるか」ということに力点を置いていて、もう1つのフィリピン人を筆頭とするチームは「MBATで楽しもうぜ!」という盛り上げだけだった(パーティをするためにMBATをしたいわけではない、とのこと)。
2. うちのチームはリーダーが中心になってスピーチをした一方で、もう1つのチームはリーダーの存在感が無かった。というよりも他のメンバーが主張しすぎて誰かリーダーか見えにくかった。

プレゼンの雰囲気だけで言えばもう1つのグループに圧倒的に軍配があったのですが、しっかり中身を見ているところはHECらしいなと思いました。

最近は色々な活動に手を広げすぎて自分のキャパを超えそうですが、せっかくもらった機会なので、頑張ってMBATを成功に導きたいと思います。

2014年のMBATの公式ウェブサイト↓
http://www.mbat.org/

投票当日のプレゼンの様子↓

1 件のコメント :

  1. 私のチームは負けてしまいました。ただただ盛り上がってるチームでしたので…。
    ただ、MBATの選挙に出られただけで本当に楽しかったし、貴重な経験になりました。私も立候補の際にS.I.さん同様に英語力の面で躊躇しましたが、「みんなで助けてあげるから大丈夫」「そんなことで立ち止まっては絶対に駄目、やってみればなんとかなるし成長できる」とメンバーに強く励まされ、嬉しいのと共に「もっと前向きにならねば」と気持ちを新たにすることができました。

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