テロ事件

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心配されている方もいらっしゃると思うので、今日はテロ事件について書きたいと思います。



ご存知のように、1月7日、パリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社が襲撃され、12人が殺害される事件がありました。また、その後パリ南部で別の容疑者による射殺事件が発生し、ユダヤ系食品スーパーで4人を殺害する事件も起きました。両方の事件とも、容疑者は警察により射殺され、両事件に関連するとみられる仲間も次々と逮捕されています。

1月11日にはパリで欧州・中東・アフリカの首脳ら含む約100万人が参加する対テロ抗議デモがあり、フランス政府もテロに屈しない姿勢を明確にしています。一方で、更なるテロ攻撃に備え、観光地を中心にテロ警戒レベルが引き上げられています。


まず安全性に関してお伝えすると、HECのキャンパスがあるJouy en Josasは極めて安全な街かつはっきり言って田舎なので、テロの直接の対象にはならないと思います。勿論テロを起こした犯人が逃亡中にやってくる可能性はありますが、HECのキャンパスは出入口が1箇所に制限され、そこでは身分証の提示が求められ、立ち入りが厳重にチェックされています。先日ノーベル賞受賞者であるジョセフ・スティグリッツ教授が講演にやってきた際には、自動小銃を構えた警備員も何名もいました。

一方、パリでは引き続きテロの可能性があると言えます。注意すると言っても、観光地に行くのを避けるくらいしかしようがないと思います。前回は明確に風刺週刊紙とユダヤ人をターゲットにしたテロでしたが、無差別テロが起こらないとも言い切れません。

ではロンドンなら安全かというとそうでもないでしょう。結局、潜在的なテロと向き合いながら暮らしていくしかないのが現在の欧米の現状なのではないかと思っています。


さて、テロに対する反応はというと、学生の中でも様々です。欧米の学生の中にはデモ行進に参加した人もいます。中国人はテロにあまり関心が無く、身の危険も感じていない気がします。ムスリムには…ちょっと聞きづらいですね。

あの風刺画が表現の自由にあたるのかという議論はさておき、表現の自由というものに対してフランス人が敏感なのは事実のようです。今日モンマルトルに行ってきたのですが、そこには100年以上前から表現の自由を求めて政府と闘ってきた歴史がありました。デモ行進の日は電車代もタダになりましたし、HECでも今回のデモ行進の合言葉である「NOUS SOMME CHARLIE」の文字が校舎内のスクリーンに映し出されています。

さて、受験生の皆様は、キャンパスビジットへの影響を心配されているかもしれません。1月は多くの受験生にお越しいただいていますが、やはり心配なので行けないという方でも、スカイプ等で在校生がお話させていただくことは可能ですので、是非遠慮なくご連絡いただければと思います。

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