Finance Essentials & PE Case Competition

0 件のコメント
HECでは、授業以外にも毎日のようにイベントやら課外活動やらが行われています。今日は、私が参加したFinancial Essentialsというコースと、PE Case Competitionという大会について書きたいと思います。


Finance Essentialsは、HEC MBAのキャリア・マネジメント・センター(CMC:大学の就職相談係の発展版みたいなもの)が開いたもので、HEC MBAOBであり、サンフランシスコの某投資銀行で働くインベストメントバンカーが来て講師を務めてくれました。自分と投資銀行勤務年数も役職も同じくらいですが、インベストメントバンカーのグローバルスタンダードをフォローしておくことは大事なので、参加することにしました。

授業は毎日夜20時から23時まであり、宿題も出されました。24時まで授業が延長されることもありました。先生は、「これくらいでつらいと思うならこの業界には向いてない」とはっきり言い切っていました。半分近い人が途中でドロップアウトしましたが、授業内容は非常に盛り沢山で、説明はとてもわかりやかったです。先生は典型的なアメリカのインベストメントバンカーという感じで、Energetic, Smart, Ambitiousでした。正直、今受けている通常の授業のいずれよりもいい授業でした。

授業内容は、金融業界(投資銀行が中心)にはどういった仕事があるのか、最近の金融業界の動向、M&Aの実務…等々で、基本的には業界経験のない人向けにデザインされていました。

エンジニア出身の人が多いHECでは、投資銀行・ファンドの出身者・志望者は多くありません。投資銀行でM&Aアドバイザリーをやっていたのも20149月入学生では自分だけです。なんとなくそういう話がファイナンス志望者に広がり始めた頃、PE Case Competitionという大会の案内が送られてきました。

こちらは授業ではないので純粋に楽しめそうだと思っていたところ、Finance Essentialsのペアワークで組んだフィリピン人から誘いを受け、そのチームに参加することにしました。

72時間(金土日)かけ、ファンドによるLBOの提案資料のようなものを作成します(正確には投資委員会用の資料みたいな感じです)。その会社を買収する理由、その会社の現状、今後の成長戦略、ファンドが買収することによる付加価値、買収価格の算出、買収ストラクチャー、投資リターンの分析、ファンドのExit戦略、リスク分析…などなどです。

9チームが参加して、うちのチームは僕以外にプロジェクトファイナンス出身のフィリピン人とインド人、テレビ局のディレクターの中国人、マーケティング出身のインド人がいました。


自分はファンド業界担当ではないとはいえ、日々の業務とほとんど同じ作業なのでかなりチームに貢献できました。数日後、ファイナンスの教授の評価のもと、結果が発表され…見事優勝しました!優勝チームは11月にアムステルダムで開かれる大会へと出場します。11月の大会には、LBS、NYU、Oxford、IESEなどなど、多くの学校の優勝チームが集結し、採点者も実際のPEファンドの人達が務めます。

PE Competitionで優勝して以来、ファイナンスの質問を受けたり、MBATの運営にファイナンス担当として入ってくれといわれたりして、色々なことに関わる機会が増えました。ファイナンスという自分の強みをきっかけにして色々な活動や人々に関われるのは良いことですが、自分の留学の主目的はファイナンスを学ぶことではないので、うまくバランスを取りながらやっていきたいと思っています。

0 件のコメント :

コメントを投稿